太陽光パネル(ソーラーパネル)の破損や発電量低下が見つかっても、どの業者へ依頼すればよいか、修理と交換のどちらが適しているか判断できず、困っている発電所オーナーもいるのではないでしょうか。
パネルのトラブルに見えても、実際にはコネクターや配線、接続箱、パワコンなどに原因がある場合があります。また、パネル本体が破損している場合も、同じ型番が廃盤となっており、単純に1枚だけ交換できないことがあります。
本ページでは、産業用・地上設置型の太陽光発電所を対象に、太陽光パネルの修理・交換業者を比較。症状に合った相談先や、部分交換・全面交換・リパワリングの判断基準、見積もり前に確認したいポイントを解説します。
太陽光パネルの修理・交換業者は、どの会社に依頼しても同じではありません。1枚単位の交換を得意とする会社、発電所の診断から始める会社、パネル・パワコン・架台を含む設備全体の更新に対応する会社があります。
まずは、現在の症状と希望する工事範囲から相談先を絞りましょう。
| 発電所の状況 | 検討したい業者 | 選ぶ際のポイント |
|---|---|---|
| 破損した1枚・数枚だけを交換したい | 旧型・廃盤パネルの代替品選定に対応する業者 | 寸法だけでなく、電圧・電流・架台への適合まで確認できるか |
| 発電量が落ちたが原因が分からない | 測定・診断から対応するO&M・リパワリング業者 | パネル以外の配線・接続箱・パワコンも調べられるか |
| 複数のパネルが劣化し、設備全体も古い | パネル・パワコン・架台をまとめて更新できる業者 | 発電量の改善予測と投資回収を提示できるか |
| 台風・雹・落雷などで被害を受けた | 被害診断、撤去、交換、処分まで対応する業者 | 保険申請用の写真・報告書を用意できるか |
ここでは、産業用太陽光発電所のパネル交換に対応し、公式サイトで特徴を確認できる3社を紹介します。得意とする工事範囲が異なるため、会社の知名度だけでなく、自分の発電所の課題に合うかを確認してください。
| 業者名 | 主な特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ソーラーデポ | 旧サイズ・廃盤パネルの代替品選定や1枚からの交換相談に対応 | 破損したパネルだけを部分交換したい |
| エクソル(XSOL) | 交換前提ではなく、発電所の状態を診断して改善箇所を整理 | 発電量低下の原因や必要な交換範囲を見極めたい |
| アースコム | パネル交換に加え、既存架台の加工・強度計算、パワコン交換などに対応 | 複数設備をまとめて更新し、発電量・売電収入の改善を目指したい |
ソーラーデポは、既設パネルの型番や寸法をもとに、同寸法または近似寸法の代替パネルを選定しています。公式サイトでは、旧サイズパネルの互換チェックや、1枚からの部分交換に対応していることが案内されています。
台風や飛来物などで一部のパネルだけが破損した場合や、既存架台を大きく変更せずに交換したい場合の相談先です。ただし、実際の適合可否は、寸法だけでなく電気特性やストリング構成、固定方法も含めて確認する必要があります。
| 本社所在地 | 東京都千代田区神田三崎町2丁目18-5 水道橋 BUSINESS CUBE 9階 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(パネル供給。交換工事の対応可否は要問い合わせ) |
| お問合せ先(電話番号) | 03-3518-9768 |
| 公式HP | https://solar-depot.jp/ |
エクソルのリパワリングソリューションは、機器の交換を前提とせず、既設発電所の状態を診断してから改善内容を検討する点が特徴です。
パネルの故障なのか、配線・パワコンなど別の設備が原因なのか分からない場合や、必要な工事だけに絞りたい場合に検討しやすい業者です。診断内容、交換対象、期待できる改善効果が見積書や報告書でどこまで示されるか確認しましょう。
| 本社所在地 | 東京都港区芝大門2-4-8 JDBビル 8F |
|---|---|
| 対応エリア | 全国 |
| お問合せ先(電話番号) | 03-5859-5320 |
| 公式HP | https://www.xsol.co.jp/ |
アースコムは、パネル交換だけでなく、既存架台の加工や強度計算、パワコン交換、ストリング設計など、発電所全体のリパワリングに対応しています。
1枚だけを同等品へ交換する工事よりも、複数のパネルが劣化している、パワコンや配線も更新時期を迎えている、残りのFIT期間で発電量と売電収入の改善を目指したいといったケースに適しています。
設備全体を更新する場合は工事範囲が広くなるため、更新前後の発電量予測、工事費、売電停止期間、投資回収期間を確認したうえで検討しましょう。
| 本社所在地 | 埼玉県越谷市大泊89 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国 |
| お問合せ先(電話番号) | 0120-073-224 |
| 公式HP | https://earthcom-eco.jp/ |
太陽光パネルの修理を依頼しても、必ずパネル本体を補修するとは限りません。診断結果によって、以下のような作業が行われます。
| 作業内容 | 主な対象 |
|---|---|
| 配線・コネクターの修繕 | 断線、接触不良、端子の発熱、絶縁不良 |
| 接続箱・保護機器の修繕 | ヒューズ、ブレーカー、端子台などの不具合 |
| パネルの部分交換 | 割れ、ホットスポット、浸水、出力低下がある1枚・数枚 |
| ストリングの組み直し | 代替パネルと既設設備の電圧・電流条件を合わせる場合 |
| パネルの全面交換 | 広範囲の経年劣化、複数枚の不具合、旧型設備の刷新 |
| 架台を含むリパワリング | 新旧パネルの寸法差や、強度・レイアウトの見直しが必要な場合 |
発電量が低下しただけでは、パネル本体が原因とは断定できません。交換を決める前に、発電データ、IV特性、絶縁抵抗、サーモグラフィーなどを用いて原因を切り分けられる業者へ相談しましょう。
| 選択肢 | 向いている状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| 部分交換 | 故障が1枚・数枚に限られ、既設設備の状態が良い | 代替パネルの電気特性と架台への適合確認が必要 |
| 全面交換 | 同時期に設置した複数のパネルで劣化や出力低下が見られる | 撤去・処分費と工事中の売電停止を含めて比較する |
| リパワリング | パネルに加えて、パワコン・架台・配線にも改善余地がある | 改善できる発電量とFIT残存期間から投資回収を確認する |
故障箇所を元に戻すことが目的なら部分交換、設備全体の性能や収益性を改善することが目的ならリパワリングが候補になります。
廃盤になったパネルを別の製品へ交換する場合は、外形寸法だけでなく、次の条件を確認する必要があります。
寸法が近いという理由だけで代替品を選ぶと、発電ロスや機器の不適合につながる可能性があります。機器選定と電気設計、架台への設置可否をまとめて確認できる業者を選びましょう。
住宅用、低圧、高圧、特別高圧では、設備構成や工事体制が異なります。自分の発電所と同程度の規模・電圧区分で、診断や交換を行った実績があるか確認しましょう。
目視点検だけなのか、測定を含むのか、パネル以外の設備も確認するのかによって、診断の内容は変わります。報告書に測定結果、異常箇所、対応案を記載してもらえるかも確認してください。
古い発電所では、同一型番を入手できないことがあります。複数メーカーから代替品を選び、電気特性や架台との適合まで確認できる業者が候補になります。
工事で撤去されたパネルは、適切に処理する必要があります。見積もりに撤去費、運搬費、処分費が含まれているか、処理方法や委託先が明確かを確認しましょう。
製品保証と施工保証は対象が異なります。交換後に発電量や絶縁状態を確認する試験が含まれるか、不具合が発生した場合の連絡先と対応期間も確認してください。
業者へ次の情報を伝えると、現地調査や見積もりを進めやすくなります。
複数社へ見積もりを依頼する場合は、同じ資料と条件を伝え、機器代だけでなく調査・工事・処分・申請・保証の範囲をそろえて比較しましょう。
パネルの交換費用や交換時期については、以下の記事で詳しく解説しています。
1枚から交換できる場合があります。ただし、同型品が廃盤の場合は、代替パネルの寸法、電圧・電流、コネクター、架台への適合を確認する必要があります。
必ずしもパネル交換が必要とは限りません。影や汚れ、配線、コネクター、接続箱、パワコン、遠隔監視装置などが原因の場合もあるため、交換前に原因を切り分けましょう。
割れや浸水を放置すると、出力低下だけでなく絶縁不良などにつながる可能性があります。触ったり自分で取り外したりせず、専門業者へ点検を依頼してください。
交換内容によって必要な手続きや調達価格への影響が異なります。メーカー変更だけで一律に判断せず、変更する事業計画の項目を確認し、工事前にFITポータルや専門業者へ確認しましょう。
故障が一部に限られ、既設設備の状態が良ければ部分修理・交換が候補です。複数設備が老朽化している場合や、修理後の発電量・売電収入まで改善したい場合は、リパワリング業者にも相談し、両方の提案を比較しましょう。
太陽光パネルの修理・交換では、故障箇所を特定し、既設設備に適合する機器と工事方法を選ぶことが重要です。
1枚・数枚の破損なら部分交換、原因不明なら診断、複数設備の老朽化ならリパワリングというように、現在の状況に合わせて相談先を選びましょう。判断がつかない場合は、修理と設備更新の両方を提案できる業者へ診断を依頼すると比較しやすくなります。
このページでは、「発電量の低下」「パワコンの停止」「パネルの破損」の3つの状況別に、 それぞれに強みを持つ業者を紹介します。